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【症例6】 14歳 男性 股関節の捻挫 |
中学校で陸上部に所属するSAさんは、学校の体育祭での短距離競走に出場し、ゴール直前に後続ランナーを確認しようと振り向いたときに左股関節を捻挫しました。
その日の夜にSAさんがオフィスに訪れたとき、彼は激しい痛みのため左足を地面に付くことが出来ず、母親の肩を借りて歩いていました。
SAさんの症状は、股関節、大腿骨大転子の前面、側面、そして後面の深部に存在し、股関節を屈曲することすら出来ない状態でした。股関節と言う大きな関節の周囲に生じた損傷、そしてかなり深部から発生する症状から、SAさんの矯正には相当量の影響力が必要とされることが想像されました。
SAさんの損傷は、彼の痛みを表現する動作、損傷時にかかった力の方向、痛みの間隔などを考慮し、FDMの損傷タイプに分類され、適応する矯正法により一つづつ還元されました。
初回の矯正終了後、SAさんは軽く走ることが出来るほどに回復しましたが、症状は完全には取り除くことは出来ませんでした。しかし二日後に行われた2回目の来院では、SAさんはほぼ完全に症状を消失させ、90パーセントの力で走ることができ、3回の来院、五日間で完全に治癒しました。 その後SAさんの股関節に症状は再発していません。
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管理者 田中啓介,FDM.O. (たなかけいすけ) |
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