| 【どのような症状が現れるの?】 |
この疾患の最も特徴的な症状は、臀部や下肢(特に両側)の神経症状(痛みや痺れ)です。そしてその症状が歩行で悪化し、腰を曲げる、或いはしゃがむことで消失する『間欠跛行』です。最初は長時間の立ち仕事や歩行で腰痛が現れ、徐々にお尻や太もも、ふくらはぎへと広がります。状態が悪化するにつれ、経っていられる時間や歩く距離が短くなり、2〜30mも歩けない状態となります。
同じように間欠性跛行を発生させる病気があります。それは『閉鎖性動脈硬化症』と言われる病気です。これは心臓から出た大きな血管が太ももの部分で狭くなり、血流が阻害されるものです。中高年の方の深刻な病気ですので、まず最初に脊柱管狭窄症との鑑別が必要です。ある程度の年齢と腰痛、足の痺れがあれば、『坐骨神経痛』として片付けられることが多いようですが、太ももの大きな血管が詰まっていたなら、心臓の血管も詰まっている可能性がありますので、安易に考えて見過ごすことは出来ません。
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| 【自分で見分ける方法は?】 |
脊柱管狭窄症と閉鎖性動脈硬化症を見分ける目安は:
・症状
脊柱管狭窄症では、歩行や立位での痺れや痛みが主な症状となりますが、閉鎖性動脈硬化症では、階段や軽い運動での痛み、だるさが出る場合があります。
脊柱管狭窄症は、高い所のものを取ろうと手を伸ばしたときや、腰を後ろに反らすことで悪化する傾向にありますが、閉鎖性動脈硬化症はそのような動作では悪化しません。
・家族暦
血管系の病気を持つ家系の方は閉鎖性動脈硬化症を注意深く疑う必要があるかもしれません。
その他小さな相違点はありますが、素人判断は非常にリスクが高いものです。専門医の専門的検査が一番重要なことです。 |
| 【整形外科では】 |
整形外科での治療は、障害を受けた神経の部位で異なりますが、ブロック療法、装具療法、薬物療法と日常生活の指導などが一般的です。この様な保存療法が無効な場合、除圧を目的とした手術を行い、症例に応じて固定術を行います。
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| 【他の民間療法では】 |
他の民間療法では、下肢に神経症状が現れている疾患への、腰を捻る様な矯正は危険とみなされており、したがって症状を緩和させることは難しいでしょう。また、多くの脊柱管狭窄症が脊椎すべり症(背骨がお腹側にすべり落ちる)に起因しているため、腹部から衝撃を加えようと企てますが、腸などの内臓がクッションとなり、腰椎にその衝撃が到達することはないでしょう。一番心配されることは、手術の必要性の決断を恐れる患者さんに無駄な時間を過ごさせ、症状をより進行させ、整形外科での処置による回復を困難にしてしまうことです。
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| 【FDMでは】 |
整形外科の診断で認識されているように、脊柱管狭窄症は他の発生因子に付随的な損傷です。フェイシャルディストーションモデルでは、その他の発生因子を組織の異常と考えます。解決策は、その異常の種類を識別し、そして取り除き、脊柱管を狭窄している組織を開放の方向へ導き、神経への圧力を減少させることです。しかしながら深刻な重症例においては、整形外科での手術は免れないかもしれません。それでも存在する組織異常の除去は、重要とされる処置の一つです。精密な検査を受けた上でその状態を判断し、自然に症状が消失する程度の疾患か、またはその望みの無いものかを見極め、方針を決定することが重要です。そしてFDMによる施術は、最終的決断を回避させる可能性のある手段の一つです。 |
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【症例3】 34歳 男性 脊柱管狭窄症
2000年1月、Aさんは腰痛と両側の臀部から大腿後面、ふくらはぎに放散する痛みと痺れの愁訴でオフィスを訪れました。整形外科での検査は受けていませんでしたが、Aさんの症状、歩行での悪化、しゃがむことで軽減する症状、腰を反らせることで再現される痛みと痺れ、立っているとすぐに現れる症状などから脊柱管の狭窄による神経圧迫が疑われました。
Aさんに現れている症状を、一旦、単なる組織の異常として捕らえ、FDMでの対応する矯正法を適用し、症状の軽減を観察し、続いて腰の周囲の組織を開放する矯正法を行いました。それが必ずしも効果を出すとは言い切れず、整形外科の処置が必要であったかもしれませんが、幸いにもAさんの症状は徐々に軽減し、8回の矯正セッションで完全に症状を消失させました。
【症例2】 45歳 女性 脊柱管狭窄症、脊椎すべり症
以前に腰椎のすべり症の診断を受けていたFさんは、2ヶ月前から発生した両側臀部と下肢の激しい痺れと痛みを訴えてオフィスを訪れました。
Fさんの症状はかなり深刻で、常に激しい痛みが存在し、睡眠を妨害され、痛みの増加から腰を動かすことを苦痛に感じていました。その時点では、歩行により症状は悪化し、休息を取っても症状の軽減にかなりの時間を要していました。 しかし彼女は、長期間の症状の激しさと、悪化はするものの軽減はしない苦痛から、“このまま治ることは無いのではないか”と落胆はしていましたが、その常態が深刻な状態にあることを認識していませんでした。と言うのは、Fさんは整形外科ではなく、かかり付けの外科に行き、レントゲンのみの検査で“単なる坐骨神経痛”と言う診断を受けていたからです。 Fさんの症状から、脊柱管の狭窄が疑われることを告げましたが、彼女は半信半疑のようでした。
FDMによるアプローチでは、最初に下肢と臀部の矯正が行われ、直に彼女は症状の軽減を認識し、軽快に歩き、腰を曲げ伸ばし、或いは捻ることが出来る様になりました。この時点で、彼女の実際の疾患と彼女の疾患に対する考えとの間にくい違いが生じました。
脊柱管狭窄症は、脊柱管周囲でMRIなどで実際に確認出来る変化が生じた疾患です。それを外部からの影響力で還元させるには限界があります。例えそれが他の症例のように成功するとしても、複数の矯正セッションが必要です。そしてこの時点ではまだ脊柱管周囲の筋膜組織に対する矯正は行われていません。 しかし彼女は直に仕事に復帰できるものと勘違いしてしまいました。
数回の矯正セッションの後、軽減はするものの完全には消失しない症状に不安と焦りを感じている彼女に、現在生じている腰椎部の変化を明らかにするため、整形外科での精密検査を奨めました。結果は想像した通り“脊柱管狭窄症”の診断が下されました。しかしこの整形外科での診断により、その疾患名が明確となり、最終的に彼女は整形外科での処置を選択してしまいましたが、彼女の焦りと不安は取り除かれました。
この様に、神経症状を発生させる疾患は特に、その状態を正確に認識することが大切であると言うことを解説するため、一つの例をあげました。
【症例1】 52歳 男性 脊柱管狭窄症 過去に数回の急性腰痛を繰り返していたWさんは、1ヶ月前から発生した右臀部から大腿、ふくらはぎに及ぶ激しい痛みと痺れを訴えオフィスを訪れました。Wさんの症状は、歩行で悪化し休息で軽減します。その症状は、六畳の部屋を三周歩くと激痛に襲われ、立っていることが出来ませんでした。 Wさんの症状は一側性ですが、しゃがんだ姿勢で消失することから脊柱管狭窄症が疑われました。 Wさんの症状は、フェイシャルディストーションモデルによる筋膜組織の歪曲分類と対応する矯正手順により、五回の矯正セッションで完全に消失しました。 そして現在、Wさんには症状は再発していません。 |
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